雑談です。
先週の定休日。私は庭の草むしりをしていました。
ごちゃっとしていた庭を平らにスッキリする為。大きく育った雑草を抜いたり、使わなくなったコンクリートブロックを端に運んだり。
あるブロックを持ち上げた時の事。立派なトカゲが逃げて行くのを見つけました。近くに居た一歳の娘を呼び、トカゲが見えなくなるまで二人で観察。
大きなトカゲだったねぇ。と一段落した所でブロックが元あった場所をふと見ると、そこには4つの小さな卵がありました。
嗚呼なんて事だ!巣を壊してしまった!
もしかしてさっきのは母トカゲだったのか。さてどうしよう。このまま放置するわけにもいかないし。
爬虫類は変温動物。きっと母トカゲが卵を温めたり世話をするわけではないだろう。
よし家で育てよう。娘の情操教育にも良いであろう。と言いつつ私が楽しんでいるだけなのですが。
庭にあった植木鉢に土を採り、卵と一緒にもって帰りました。
元あったジメジメした環境の再現の為、植木鉢を大きなビンの中へ。そして水を少々。
1センチ程の小さな小さな卵です。恐竜の巣っぽく盛り付けをして気分を高めます。
私が小さな頃に見たのはもっと薄いペコペコした殻の卵だっだけれど、これは硬くてしっかりした殻だなぁなんて思いながら、ネットで種類や育て方を検索。
どうやらこれはニホントカゲの卵。私がイメージしていたペコペコ卵はカナヘビ(ヘビといってもトカゲみたいなやつです)の卵だったらしい。
そこで発覚。
卵を温めはしないものの、ニホントカゲはカナヘビとは違い、卵が孵化するまでの間ずっと母親が離れずに卵を守るらしい。
そしてトカゲの卵には上下があって、あまり動かしてはいけないのだとか。
嗚呼なんて事だ。巣を壊したうえ、無知ゆえに誘拐までしてしまった!
急いで調べた方法で、まず卵の上下を確認。(水に浸けて転がすと正しい位置で止まるらしい)
きっと今からでは親元に帰せはしないだろう…。大事に育てて、孵化したらすぐ庭に放そう…。
こうして卵のお世話が始まりました。
卵の説明を聞いた娘が、毎朝卵を見ては「グーグー」と言い、まだ寝てると伝えてきます。
トカゲの卵は産んだ直後と生まれる前ではかなり大きさが変わり、大きく成長していくそうです。
ニホントカゲの場合、産んだ直後は楕円形をした卵が、生まれる直前には大きく丸々した形になるらしい。
見た所、庭から持ち帰った卵は丸々しているような。生まれる直前じゃないのかな。そう思いながら待つ事一週間。
まだ生まれない。
卵をとってきた時に上下を気にせず置いたのがいけなかったのだろうか。実はもう卵はダメになってしまったのではないか。
そんな心配がだんだんと大きくなり、卵の生死を確かめる事にしました。キャンドリングという方法。卵の下からライトの光を当て、中身を透し見ます。
卵を持ち上げる緊張の瞬間。
落とさないように、上下を変えないように、指でつぶしてしまわないように。そーっとライトの上に卵を乗せました。
いたー!生きてたー!
↑こんな感じで入っていました↑
細長い魚のようなシルエットがピクピク動いているのが見えました。
心配していた反動もあり、キャンドリングされたその生きる姿がなんとも神秘的で。
でも中のトカゲは凄く眩しかろう。もっと沢山の写真や動画も撮りたいけれど、早々にライトの上から手の平へ。
そしてまた神経を集中させて、ゆっくりゆっくりと巣へ戻しました。
他の卵も見てみたいけれど、こんな気疲れもしたくない。そっとしておこう。
ひとまず安心しました。
しかし思っていたより小さかったなぁ。孵化にはまだまだ時間が掛かりそうです。
つづく